Flashゲームを考える-1 受けるゲームとマネタイズ

折角軽くActionScriptも勉強したし、これで小銭でも稼げないものかと考え、今Flashゲームを制作しようと思案中です。

それに当たって色々と考えていました。まずどういったFlashゲームが受けるのか、どういう形で世のFlashゲームクリエイター達はマネタイズしているのか、そして面白いと思って貰えるゲームと、Web上での収益の上げ方を衝突しない様にどうすれば融合させる事が出来るのだろうか、こんな事を考えていました。
つまり下記の3つの事です。

   訪問者に面白いと評価されるゲームとは?

   FlashゲームなどのWeb上でのお金の稼ぎ方は?

   前者を尊重しつつ、後者を入れる場合のゲームデザインはどんなものが適当なのか?

一つ目の高評価なFlashゲームとは何か?から考えてみます。それを探るにはまずユーザーの傾向を考えてみる必要があるでしょう。以下が何のデータも使わず私の独断と偏見で出してみたFlashゲームを遊ぶ層の傾向です。



■訪問者の傾向■
●ゲームという媒体である以上子供が多くなる

●長時間拘束を嫌い、パッと息抜き程度に訪れすぐ帰ろうとする。

●複雑な操作体系を嫌い、マウス操作だけで完結出来る事を好む

●高い難易度は嫌う

●あまり頭を使う事をやりたがらない

●長々とした説明や文章を読みたがらない

●Webに国境は無いため、海外からのアクセスがある

この辺りがFlashゲームをプレイするゲーマー達に見られる傾向ではないでしょうか。全体的に顕著なのが面倒臭い事が嫌だ、という感覚だと思います。 Flashゲームは基本的に息抜き(ネットサーフィンだとか、大人なら仕事の合間)で利用する人が多いのでは?と言うのが私の考えです。コンシューマゲームの様に腰を据えてどっしりと構えて遊ばないのがFlashゲームなのだと思います。

こういった事を踏まえて対策を考えてみたいと思います。色々考えてみたのが下記です。

■対策■
●遊び方にキーボードは使わせない
Flash ゲームで遊ぼうと考えている人達は、いちいちキーボードを叩いたりマウスとキーボードを併用する事を嫌う。サイトに訪れてゲームで遊びサイトを退出するという一連の行動全てを、マウス操作だけで実現する。訪問者は自サイトに来る前も居る間も帰った後も、ずっと同じPC作業動作で変更を迫られない。

●ゲーム画面を一目見ただけでも操作が分かる設計
複雑な操作体系を覚えたり、長い遊び方の説明は毛嫌いされるため、パッと見て直感的にこうだろうという様な操作方法、画面の作りにする。つまり説明書などを読まなくても、遊び方が分かる様な設計、もしくは遊んでいて自然と理解出来る様な設計にし、遊び方などといったページを作り読ませて理解させない様、しなくてもいい様に作る。

●文章は2行
長い文章は嫌われるため、基本的に文章は使わない。使っても必ず2行以内に納め、3行まで絶対にいかない様に工夫する。Flashゲームは画面スペースが狭いため、読み易いサイズで文字表示した場合自然と2行位が限界ではないだろうか。DSのゲームを見てみても大体ウィンドウは2行表示となっている物が多い。

●ポーズ機能とセーブ機能を付ける
少しの時間の空きが出来たために来た人や、時間はあっても少しの時間しか使いたくないという人もFlashゲームで遊ぶ人には多いと思われる。そのため一時的にゲームを中断出来る機能”ポーズ”と、しばらくしてからでも前回の続きから遊ぶ事が出来る機能”セーブ”は、長くなるならば必ず必要な機能と言える。

●ヒント機能を付ける
訪問者は高い難易度を嫌うと思われるため、救いとしてヒントを付ける事により、いずれはクリア出来るだろうという感覚を持たせる。

●無意味な時間は極力排除
直接ゲームと関係の無いシーンが多く煩わされる事を訪問者は嫌うため、出来るだけその様なシーンは作らない。不必要なアニメーションなどは付けない。

●1回のプレイ時間を短く
プレイヤーは時間を掛けたがらないため、1回のプレイ時間を短く設定する。(せいぜい5分か)

●隠し要素を入れる。
Flashゲームではあまり見ませんが、あった方がいいんじゃないですかね。

こんな所かな、と思います。

では2番目のFlashゲームでのマネタイズを考えてみます。Webでお金を稼ぐ代表的な方法はアフィリエイトでしょう。AmazonアソシエイトやA8、リンクシェアなどで登録し、広告を貼ってそこから商品が購入されれば数%のお金が入るというものです。他にはクリック保証型広告というのも有力です。最初に候補に挙がるのはGoogleアドセンスでしょう。最もクリック単価は高く大企業のため信頼も置けるからです。日本のFlashゲームクリエイターのサイトなどを見て回っても、やはりAmazonアソシエイトGoogleアドセンスのどちらか、もしくは両方が張られているケースがほとんどでした。

海外だと事情は違ってきます。海外でもアドセンスなどは貼ってあるのですが、一番の収益源はゲーム内広告と呼ばれるゲームコンテンツの中に仕込まれた広告の様です。
例えばこの記事は雷天堂という外国のFlashゲームクリエイターのインタビュー記事です。

話題のFlashゲーム『決定論』『YOU ONLY LIVE ONCE』を作った雷天堂にインタビュー(後編) | ガジェット通信
この中で”MochiAds”と”cpmStar”というFlashゲームにゲーム内広告を配信する、海外の大手広告ネットワーク(記事によれば)の話が出ている。色々ネットで調べてみたものの、日本では全く情報が集まらなかった。英語圏で検索すれば話は違うのかも知れない、しかし残念ながら私は英語が分からないため調べられませんでした。
実はGoogleもゲーム内広告事業をやっているのですが、
4Gamer.net ― Googleがゲーム内広告に進出「Google Adsense for Games」サービス開始
個人レベルで利用出来る様なものでは無い様です。これが今後個人でも利用出来る様なアドセンス的なサービスになってくれると有り難いんですが。

結局日本でFlashゲームで稼ごうとしたら、サイトにFlashゲームを公開してページ内にアフィリエイトやらクリック保証型の広告やらを貼り付けて収益を得るしかない、という結論に至りました。現状一番いいのはGoogleアドセンスを貼り付ける事でしょうね。

ここまでで一応私なりの評価され易いFlashゲームのデザインと、Flashゲームでの収益の上げ方が分かりました。で、これを上手い具合に混ぜ合わせなければなりません。その場合こういう事に気を付ければ良いのではないか?と無い頭を捻って考え出したのが下記です。

■収益を上げるゲームデザイン
●長時間利用よりも、短時間利用で何度も再訪問を行わせる様な作りにする。
1 回の滞在時間を長くするよりも、何度も訪問する様な作りの方が儲かると思われる。理由はゲームサイトである以上滞在時間に占める行動のほとんどはゲームプレイであり、その間に広告をクリックする可能性は低いだろう。広告クリックのチャンスは訪問時の、サイトをキョロキョロと確認する瞬間だと思われるため、 1回の滞在時間を延ばすより、訪問回数を増やす方がより収益に結び付くと思われる。

●予測出来ない形で高難易度にする
同じ難しそうと思えるものでも、RPGの様なその達成におおよその投資すべき労力や時間が予測出来る難易度と、謎解きゲームの様にいまいち予測出来ない難易度とがあると思う。
前者の難易度を採用すると、訪問者はこれから掛かる諸々の投資が非常に大きい事を悟り、投資する前に嫌気が差して帰ってしまい2度と戻ってこない恐れがあるが、後者の難易度は場合によっては一瞬で解けるかも知れないので、希望的観測から再訪問に対する心の障壁が低くなるかも知れない。謎というのは答えを知っているとクリアは簡単だが、それを知らずどこかで一度はまってしまうと中々抜け出せなくなる。訪問者は5分もしないうちに諦めて帰るだろうが、いずれひょんな事で答えの候補が頭に浮かび、またサイトに戻って来てくれるのではないか。それは1回のプレイ時間はRPG的なゲームよりは短くとも、再訪問率では上回ると思う。

●集中力が必要なゲームは作らず、ゲーム中ゲーム画面外に視線を外せる様にする
シューティングゲームの様に一瞬気を抜くと敵にやられてしまう様なゲームは、ユーザーがゲーム画面に釘付けになり広告を見てくれなくなる。

●外国人も意識する
当てに出来るパイは多い方がいいため海外アクセスも考慮し、外国人にも分かるよう日本語だらけのコンテンツにはしない、むしろ文章は全く使用しない様なゲームが好ましい(スーパーマリオブラザーズの様なゲーム)。
簡単な単語やコマンド名は英語で表記する。もしくは初めから日本語Verと英語Verが選択出来る様に作成する。



私が思い付けたのはこんなところですね。今回は他のFlashゲームクリエイターの既存のゲームには触れませんでした。理由は私が全然Flashゲームをやらなかった人間だからです。なのでこれから色々なFlashゲームを国内外問わずプレイしてみたいなと思ってます。他のクリエーターが作成しヒットさせた作品や、個人的にこれは面白いしマネタイズとも相性の良いゲームデザインだと思えた作品なんかが見付かれば、是非参考にさせて頂こうと思います。

本当なら公開されているFlashゲームで多いジャンルとか、人気を集めているジャンルなんかの統計を取ってみたかったのですが、面倒臭そうだったので諦めました。気が向いたら調べてみようかな。